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森保一(日本代表監督)の戦術を考察!成績と評判や評価をチェック

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2019年のキリンチャレンジカップ(トリニダード・トバゴ戦)で、自身の得意とする3バックを試した、サッカー日本代表の森保一監督。

3バックに関しては、サンフレッチェ広島の監督時代に得意としてきた戦術でした。

それを、

「この機会に試してみたい。

とのことでしたが、結果は0-0のドロー。

初挑戦とはいえ、格下相手に結果が出ず、ネット上では賛否両論となっているようです。

では、日本代表にとって森保一監督の掲げる3バックは正解と言えるのか。

また、これまでの4バックに並び、オプションとして使えるのか…

本記事では、森保一日本代表監督の戦術はもちろん、これまでの成績・評判・評価を調査し、まとめていきます。

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森保一監督の戦術や采配とは?

度々見られる監督交代劇や、得点力不足など、ここ数年、サッカー日本代表に見られる迷走ぶりには、多くのファンが頭を抱えていることでしょう。

それでも2018ロシアワールドカップでは、西野朗監督が直前で就任したものの、ベスト16まで勝ち進み、驚かされたものです。

サッカー日本代表の現状

さて現在、サッカー日本代表監督は、西野朗さんから森保一監督へとバトンタッチしています。

まだ、若干の迷走を感じます。

もちろん、大半の試合で結果を出し、森保一監督が就任以降、負け試合は、

  • 2019年2月1日(アジアカップ):カタール戦
  • 2019年3月22日(キリンチャレンジカップ):コロンビア戦

のみ…

結果だけを見たら、間違いなく進化しているようにも見えますね。

しかし、アジアカップ決勝・カタール戦をはじめ、負けた試合は重要局面。

キリンチャレンジカップのコロンビア戦は、親善試合だったとは言え、ロシアワールドカップを彷彿する因縁の対決。

コロンビア側にしてみれば、リベンジマッチでしたし、日本としては返り討ちにあわせるべき相手…

『たまたま、コロンビア側に退場者が出たおかげで勝てた』

と思わせないためには、勝利が絶対に必要とされた重要な1戦でした。

ただ、終わってみれば、力の差を圧倒的に見せられ、スコア(0-1)ほど僅差とは感じられず、森保一監督に賛否が生まれました。

そして、キリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦で、

25本シュートを放ちながら無得点

という結果に、揺れ動いている感も否めないのです。

森保一監督が用いる日本代表の戦術

さて、そんなサッカー日本代表は、現在どんな戦術で戦っているのでしょうか?

基本的に森保一監督は、日本代表戦において、

4-2-3-1

のシステムをベースに戦っていました。

というのも、この4-2-3-1のシステムは、前任の西野朗監督が用いていた戦術で、ハードワークを用いながら、ワイドに広く戦う戦術…

森保一監督も急にシステムを変えて、戸惑ってしまうよりは今までの慣れた戦術で戦おうと、そのまま継続したとようです。

森保一の得意システムは3-4-2-1

ただ、森保一監督が得意なのは、サンフレッチェ広島時代の3-4-2-1システム。

このシステムは、サンフレッチェ広島で監督をされていたペトロビッチ監督(現:コンサドーレ広島監督)時代に用いられたシステムです。

とはいえ、フォーメーションの形の一つに過ぎず、試合が始まれば流動的に動きます。

  • 5バックで守備的布陣
  • 4バックでバランスの取れたフォーメーション

といったような、使い方をしていました。

時になかなか攻め落とせない戦術として、相手に脅威を与えながらも、一方では、攻撃に移ったときのスピードで驚異を与える…

そんな戦術を森保一監督は得意としているのです。

森保一監督の戦術の穴

しかし、そんな森保一監督の得意とする戦術にも、穴があります。

相手のツボにはまれば、攻守において驚異を与えることが出来ますが、うまくはまらなかった場合は、怖さが全く無くなってしまいます。

そもそもスタートが守備的布陣であるために、戦い方によっては、自陣に引いて守り、カウンター一辺倒になってしまう場合も…

また、ワイドに全員が広がり、ハードワークできれば良いのですが、体力が落ちたら、攻撃の手が乏しくなります。

事実、森保一監督がサンフレッチェ広島を率いていた2018年J1リーグでは、得点力が大幅に落ち、降格した新潟・大宮とも大差ありませんでした。

まぁ、なんとか残留が決まったものの、監督は交代することに…

そういった経歴を見ても、決して、森保一監督の流動的な戦術に穴がないわけではありません。

トリニダード・トバコ戦でもツボにはまらずドロー…

さきほどお話した

アジアカップ:カタール戦

キリンチャレンジカップ:コロンビア戦

で敗れるまでは、森保一監督の戦術を絶賛する声が大半でした。

しかし、徐々にその声は少なくなっています。

 

先日のトリニダード・トバコ戦では、

「格下相手なのに、25本シュート打ってノーゴールってどういうこと?」

と批判的な目で見る人が出始めているようです。

日本のサッカーファンは結果にシビアで、すぐに手のひら返しをして、褒めたり批判したりするので、このような評価にもなるのでしょう。

スポーツ指導者の完璧な理想像!デトマール・クラマー

森保一監督の監督としての哲学や戦術を語る上で、デトマール・クラマーさんのことをスルーするわけにはいきません。

というのも、以前、森保一監督のコメントで、

「クラマーさんの教えの通り」

と語っていたことがあり、彼の影響を色濃く受けているところがあるからです。

デトマール・クラマーとは?

では、デトマール・クラマーとはどういう人物なのでしょうか?

デトマール・クラマーは、1964年の東京オリンピックのために、日本サッカー界で初の外国人コーチとして、来日した人物です。

その頃には、ドイツオリンピックチームのコーチをしていたため、

「おまえはドイツより日本が大事なのか?」

などと言われたんだとか…

しかし、デトマール・クラマーは、

ドイツには既にサッカーが根付いている。

私はまだサッカーが根付いていない日本のために、日本に行くのだ。

と言って日本にやってきたとのこと…

選手以上に大和魂を重要視していたデトマール・クラマー

クラマーは、来日当日から選手と同じ食事(日本食!)をとり、おなじ宿舎の畳の上で寝ました。

また、仏教や大和魂などの日本文化についても、積極的に知識を得るようにしていたと言われています。

そんなクラマーは、当時、日本の選手がふがいないプレーをした時には、

「君たちは大和魂を忘れたのか!」

と叱ったこともあったんだとか…

まさに選手以上に大和魂を重く受け止め、日々戦っていたコーチだったわけですね。

クラマーのために戦った日本代表選手たち…

そういった背景もあって、当時の日本代表選手たち(八重樫茂生さんや釜本邦茂さんなど…)はクラマーに心酔するように…

そして、いつしか、八重樫茂生さんが岡野俊一郎さん(後のJFAの代表)に、

「岡野さん、僕たちはクラマーのために戦うんです!」

と言うようになったんだとか…

きっと、人間力が高く、日本も愛する誇り高きドイツ人コーチとして、デトマール・クラマーは、多くの選手に愛されたのでしょう。

デトマール・クラマーのその後…

クラマーは、後にFCバイエルン・ミュンヘンを率いてUEFAチャンピオンズカップで優勝します。

その際、人生最高の瞬間ではないかと問われると、

私の人生最高の瞬間は、日本がメキシコ五輪で銅メダルを獲得したときです!

私は、あれほど精一杯力を尽くして戦った選手たちを見たことがなかったのです。

と答えました。

筆者もクラマーには、最大最高の感謝と敬意を持ち続けています。

彼はスポーツ指導者の理想像です。

もし、デトマール・クラマーが日本のコーチになっていなかったら、その後の日本のサッカー界は、ずいぶん違ったものになっていたでしょう。

厳しく言ってしまえば、今の時代のようにワールドカップに出場することが出来ず、未だに

「夢のまた夢…」

と、あこがれだけ抱いている状況が続いていたかもしれませんよ。

少し、大げさかもしれませんが、クラマーは、日本サッカー界において、それだけ、影響力の大きい人物であることに違いありません。

そして、その影響は、後に日本代表を率いることとなる、森保一監督までも影響をもたらす事となるわけです。

まさに、デトマール・クラマーは文字通り、

日本サッカー界の恩人

といえるでしょう。

 

サッカー日本代表・森保一監督への評価・評判は?

森保一監督への評価ですが、先程お話したとおり、甘口と辛口の評価がクロスしています。

広島を率いて、

  • J1リーグ3度優勝
  • 日本代表監督就任後、しばらく無敗続き(しかもその内の一つにウルグアイ戦でも勝利しています)だったこと

という実績を挙げたことで、甘口評価というか、称賛する声が挙がっています。

確かに、森保一監督が指揮を取り始めるようになり、日本代表は安定するようになってきています。

流動的なシステムを用いて、一部でハードワークも見られ、評価できる側面があるのは事実です。

叩かれるときも半端ない森保一監督

ただし、結果が出ない時に叩かれやすい戦術であることも事実です。

とくに先日のトリニダード・トバコ戦の批判が大きいように感じますね。

相手が格下だから弱いとは限りません。

ただ、FIFAランクだけで優劣を判断している人達からしてみれば、

「何で、トリニダード・トバコとスコアレスドローになっているの?」

「3バックを試す余力があってこの結果?」

と、あれこれ叩きたくなるのでしょう。

トリニダード・トバコ戦は選手に責任大!

まぁ、トリニダード・トバコ戦に限って言えば、一部の選手にハードワークが見られなかったことも、スコアレスドローの要因と言えます。

次のワールドカップに向けて、レギュラーが確約されているわけでもないのに、既にレギュラーが確約された気になっている選手がいたのは残念…

何があっても結果を残し、レギュラーの座を掴んでいく気概が見られず、それ故の結果と筆者は感じています。

確かに3バックという新システムで挑んだことで、やりづらさはあったのかもしれません。

とはいえ、その程度で、この結果になるようでは、ワールドカップベスト4以上なんて夢のまた夢です。

偉そうにビッグマウスを叩いてもいいですし、結果を出して、ちやほやされても構いません。

しかし、天狗になって結果が出せなくなっては意味がありません。

メディアの取り上げ方も大問題!
  • 大迫半端ない
  • 日本代表ビッグ3
  • 日本の〇〇(世界のレジェンドにちなんで…)

といった大きな取り上げ方をしている日本のメディアも大問題です。

まだ、ワールドカップ予選すら始まっていない最中です。

そこで、あんまりチヤホヤするような取り上げ方をするのは如何なものか…

応援する気持ちや、期待感を表すメディアの気持ちはわかりますが、サポーターやメディアも含めて、

「まだ何も決まっていない!」

という現状と向き合い、もう少し冷静に日本代表と向き合うことが必要ではないかと思います。

そして、森保一監督の手腕に一喜一憂すること無く、まずは、彼がどのように日本代表を率いていくのかを見守ってほしいものですね。

 

サッカー日本代表・森保一監督の成績

森保一監督は、日本代表(A代表)だけでなく、オリンピック世代(U-23)の監督も務めています。

なので、A代表での負け試合は、カタール戦・コロンビア戦の2試合しかありませんが、その他にU-23においては、

U-23アジア選手権:ウズベキスタン戦でも大敗

しています。

ちなみに、グループステージからの成績がこちら…

2018年1月のU-23アジア選手権での成績
グループリーグ成績
日時 スコア 対戦相手
1/10 1-0 パレスチナ
1/13 1-0 タイ
1/16 3-1 北朝鮮
決勝トーナメント・準々決勝成績
日時 スコア 対戦相手
1/19 0-4 ウズベキスタン

確かに、

ウズベキスタン相手に、0-4

は、かなりやられていますよね。

A代表では、ここまでやられることはありません。

アジアカップ決勝(カタール戦)同様、重要な局面で勝ちきれないところが出てしまった印象を受けます。

森保一監督のA代表戦での戦績

一方、A代表での森保一監督の成績は、以下の通りとなっています。

キリンチャレンジカップ(2018~2019)

日時 結果 対戦相手 試合会場
2018/9/11 ○3-0 コスタリカ パナソニック スタジアム 吹田
2018/10/12 ○3-0 パナマ デンカビッグスワンスタジアム
2018/10/16 ○4-3 ウルグアイ 埼玉スタジアム2002
2018/11/16 △1-1 ベネズエラ 大分スポーツ公園総合競技場
2018/11/20 ○4-0 キルギス 豊田スタジアム
2019/3/22 ●0-1 コロンビア 日産スタジアム
2019/3/26 ○1-0 ボリビア ノエビアスタジアム神戸
2019/6/5 △0-0 トリニダード・トバゴ 豊田スタジアム

アジアカップ2019

日時 結果 対戦相手 試合会場
2019/1/9 ○3-2 トルクメニスタン Al Nahyan Stadium
2019/1/13 ○1-0 オマーン Zayed Sports City Stadium
2019/1/17 ○2-1 ウズベキスタン Khalifa bin Zayed Stadium
2019/1/21 ○1-0 サウジアラビア Sharjah Stadium
2019/1/24 ○1-0 ベトナム Al Maktoum Stadium
2019/1/28 ○3-0 イラン Hazza Bin Zayed Stadium
2019/2/1 ●1-3 カタール Zayed Sports City Stadium

以上が、森保一監督が就任してからの、A代表の成績です。

 

お話したとおり、A代表に関しては2試合しか負けていません。

内容はともかく、結果はしっかり出せていますね。

ただ、そんな中でも、やはり内容が伴っていないことに不安を感じているサポーターが増えています。

果たして、今後の森保JAPANが、どのような結果を残し、より多くのサポーターを安心させてくれるのか…

まずは、間近に迫ってきた、

  • コパアメリア
  • E-1サッカー選手権2019

での、森保一監督の手腕に注目していきたいものですね。

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まとめ

現在、A代表及びU-23代表監督に就任している、サッカー日本代表・森保一監督。

サンフレッチェ広島時代には、3度のJリーグ優勝と、素晴らしい成績を残した森保一監督ですが、評価の声は賛否両論。

それは、自身の得意とする戦術がハマれば、世界に対し驚異を与えるものの、ツボにはまらないときには、消極的に映るケースがあるため…

確かに、内容が良いとは言い切れないものの、結果も残せていますし、本当の評価は今後次第というべきでしょう。

果たして、次のワールドカップに向けて、どのように日本代表を成長させてくれるのか、森保一監督の手腕に注目ですね。

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