『七つの大罪』単行本コミックス22巻では、『十戒』のエスタロッサとの戦いにメリオダスが敗れ、帰らぬ人となってしまいました。
メリオダスの敗北から一ヶ月が経ち、ブリタニアの各地では魔神族の支配が進み、魔神族に対抗する勢力は縮小する一方…。
そんな中、『白夢の森』に逃げ込んだ一人の聖騎士は、濃い霧の中、自分の方へやって来る、とてつもなく影を見て気を失ってしまいます。
しばらくして、見覚えのない部屋の中で目覚めた聖騎士。
そこは、とある酒場…そこで聖騎士が見たのは、元気に働くエリザベス王女の姿だったのです。
『七つの大罪』単行本コミックス23巻は、その『豚の帽子亭』から始まります。
今回は、一時的に蘇った、元・聖騎士長ザラトラスが登場します!
さらには、『十戒』のエスタロッサと対峙する、『七つの大罪』のエスカノール!
その勝負の行方は!?
そして、なんと言っても単行本コミックス23巻の最大の見どころと伏線は、エスタロッサに敗北し、帰らぬ人となったメリオダスの命と、復活についてではないでしょうか!?
今回も、ストーリーを追う上で見逃せない情報満載の『七つの大罪』単行本コミックス23巻。
それでは、『七つの大罪』単行本コミックス23巻のストーリーネタバレと伏線についてお話していきますね。
スポンサーリンク
七つの大罪!単行本コミックス23巻のストーリーネタバレ!
メリオダスの敗北から一ヶ月後のブリタニア。
各地で徐々に魔神族が支配を進め、人々は『十戒』の恐怖に怯えていました。
そんな中、『白夢の森』の近くで『豚の帽子亭』が店を開きます。
メリオダスの亡骸を見た直後は、しばらくこもりがちだったエリザベスですが、メリオダスの復活を信じ、健気に『豚の帽子亭』を切り盛りしていたのです。
そこへ、10年前に魔神族のフラウドリンに身体を乗っ取られたドレファスとヘンドリクセンの共謀によって命を奪われたはずの元・聖騎士長ザラトラスが訪ねてきます。
『十戒』メラスキュラの亡者の未練や、恨みを増幅させ、怒りに変えて蘇らせる『怨反魂の法』によって一時的に蘇ったザラトラス。
ドレファスとヘンドリクセンが取り憑かれた闇から救えなかったこと、それに気付かなかったザラトラス自身を情けなく感じ、それらが未練となって、現世に蘇ったのでした。
そして、メリオダスの亡骸を見たザラトラスは、
「心臓が止まった程度では、メリオダスの命は尽きない」
と言い、ドルイドの呪文によって、エリザベスとホークをメリオダスの記憶の中へと導きます。
行き着いた先は、16年前の滅んだ直後のダナフォール。
ザラトラスは、ここで初めて、
赤ん坊のエリザベスを抱いたメリオダス
に出会ったのだと語ります。
リオネス国王・バルトラの未来を見通す『千里眼(ヴィジョン)』で見た予兆により、
- エリザベスを養女にしたこと
- エリザベスと一緒にメリオダスもリオネス王国のエリザベス付きの聖騎士になったこと
- 『七つの大罪』結成が予言されたこと
が判明していきました。
『七つの大罪』のメンバーについては、王宮に突然現れたマーリンが、自分とメリオダスを含む七人を見つけた、とメリオダスに告げます。

マーリン
それを聞いたメリオダスが、
「大罪が戒めを討つ時だ…!」
と言ったことから、
『七つの大罪』とは『十戒』を討つために選ばれた者たち
だったことが判明するのでした。
場面は、メリオダスとザラトラスのいる賑やかな酒場へと変わります。
そこでメリオダスは、
- 自分が呪いを受けていること
- 呪いのせいで永遠の安らぎを得ることが出来なくなったこと
- 呪いを解くのに3000年待った
と語るのでした。
また場面が変わり、小さなエリザベスにメリオダスが
「どんな場所からでも必ず生きてお前のもとに戻る」
と約束する姿を最後に、現在に戻っていきます。
そこでエリザベスは、小さな自分に約束してくれた通り、メリオダスは必ず戻ってくると確信したのでした。
その頃、当のメリオダスは煉獄という場所にいました。
煉獄でのメリオダスと、謎の影との会話から、次のことが分かります。
メリオダスは
命を落とす度に煉獄に来ている
こと。
この謎の影がメリオダスにかけた呪いによって、
メリオダスは何度でも蘇る
こと。
『十戒』メンバーに『戒禁』を与えたのは、この謎の影であること。
この謎の影は、メリオダスの感情を喰らい、それを養分に力を蓄えていること。
そして最後に、謎の影はメリオダスに
「息子よ…」
と語りかけます。
そんな謎の影にメリオダスは
「やれるもんならやってみろ!」
と立ち向かうのでした。
明らかにこの時点で影の正体は、
魔神王
であることが匂わされていますね。
一方、リオネス王国・王都では、『七つの大罪』のバン、ギルサンダーやハウザーといったリオネス聖騎士達が、『十戒』エスタロッサの戒禁『慈愛』によって、闘う力を奪われ苦戦していました。
『慈愛』は、エスタロッサの前で憎悪を抱く者は、何であろうと傷つけることが出来なくなる、無力化の戒禁です。
皆、剣すら持つことのできない中、たった一人、エスタロッサの前に立ちはだかったのは、
『七つの大罪』メンバーの『傲慢の罪(ライオン・シン)のエスカノール』
でした。
「なぜ、戒禁が効いていないのか?」
と問うエスタロッサにエスカノールは答えます。
「自分より弱い者に憎しみを抱くはずがないでしょう。抱くのは憐れみ…それがこの私(傲慢の罪)」
その後、エスカノールの一撃をガードの上からでもダメージを受けたエスタロッサは本気を出します。
あらゆる物理的攻撃を倍以上にはね返す『全反撃(フルカウンター)』の魔力によって、エスカノールに傷を負わせるのです。
エスカノールも本気を出すことにしますが、他の人々を巻き込まないようにと、エスタロッサをペーネス湖畔までぶっ飛ばし、そこで両者は戦いの続きを行うのでした。
エスタロッサの闇によって、太陽の魔力を封じられたため、エスカノールはエスタロッサに物理攻撃をしてしまいます。
待ってました!とばかりに『全反撃』によって、エスカノールは深手を負うことに。
しかし、その時はまだ、正午まで半刻以上ある時間。
刻々と流れる時間の中で、闘級が膨らみ、エスタロッサが『全反撃』を使う暇も無いほどの素早い攻撃を繰り出したエスカノール。
さらにエスカノールの口調が変わっていきます。
「我の太陽を吞みこんだ?誰が決めた?決めるのは、我だ」
最強の刻に近づいたエスカノールは、エスタロッサの闇でも抑えられなくなった『無慈悲な太陽(クルーエル・サン)』をエスタロッサに向けて放ちます。
このエスカノールの魔力によって、エスタロッサと、とっさに助けに入ったゼルドリスを巻き込み、遥か彼方へと吹き飛ばすことに成功するのでした。
引き続き王都では、バンやギルサンダー達は闘う力を奪われたまま。
そこでは、『十戒』メンバーのデリエリとモンスピートをなんとか止めようとしていました。
さらにゼルドリスの戒禁『慈愛』によって、魔神族の味方になってしまった聖騎士や、市民が押し寄せ、リオネス王国側の聖騎士たちに攻撃し始めます。
これで万事休すか!?
と思った時、王弟で聖騎士長補佐、そして蒼天の六連星団長であるデンゼルが現れ、ここは任せるように、と他の皆には城内を頼むと告げます。
デンゼルは、自分の命を代償にして、その身に女神族を顕現させ『十戒』と闘ってもらう道を選んだのでした。
そこでデンゼルの身に宿ったのは、女神族・神兵長のネロバスタ。
しかし、ネロバスタは、『十戒』のデリエリの姿を認めると、戦いを拒み、逃げ出してしまいます。
デリエリに追いつかれ、追い詰められた、ネロバスタは、
「女神族が魔神族との協定を破ったこと、捕虜に行った非道は、全て女神族の長の命令でしたこと」
だと話しますが、デリエリはまったく聞き耳を持たず、ネロバスタを一刀両断にしてしまいます。
城内に避難したギルサンダー達ですが、すでに敵は城内にまで侵入していたのです。
デンゼルが倒れたことを聞き、皆がショックを受ける中、ドレファス=フラウドリンが
「お前たちもすぐに後を追わせてやる」
と現れるのでした…。
そんな中、魔神族を蹴散らしながら、全速力で王都へ向かうホークママの姿がありました。
王都にかつてない邪悪な魔力が集中していることに不安を覚えたザラトラス、エリザベスとホークの一行は、危険を顧みず、王都へ行く決断をしたのです。
ですが、『十戒』のデリエリとモンスピートに気配を察知され、エリザベスたちは見つかってしまいます。
そこで、エリザベスを見たデリエリの態度が険しくなり、
「お前がなんでここにいる?」
とエリザベスに詰め寄るのでした。
ザラトラスが、デリエリに攻撃されたことに激高したエリザベスは、思わず『聖櫃(アーク)』の力を使い、デリエリの右手を粉砕します。
さらに逆上したデリエリの反撃をエリザベスが受けそうになったまさにその時…
デリエリが吹き飛ばされるのです。
「エリザベス随分、待たせちまったな」
エリザベスは、ある人物に抱きかかえられていました。
「私…信じていたもの。あなたはきっと戻って来るって…メリオダス!!」

メリオダス
こうして、メリオダスは復活し、エリザベスのピンチに駆けつけたのです。
以上が、『七つの大罪』単行本コミックス23巻の大まかなストーリーネタバレです。
七つの大罪!単行本コミックス23巻の伏線は?
『七つの大罪』単行本コミックス23巻の伏線としては、まず一番に伏線の回収となったのは、メリオダスの命や、素性についてではないでしょうか?
エスタロッサによって、帰らぬ人になったはずのメリオダス。
単行本コミックス23巻では、メリオダスが呪いにより何度でも蘇ることができると判明しました。
詳しい呪いの内容、その呪いの解き方、呪いをかけたのは誰なのか?呪いをかけられた理由は?
と、また新たな伏線が張られましたね。
さらに、今後きっと判明していくと思われますので、これからもメリオダスには目が離せません!
また、素性という点では、エリザベスとマーリンについても気になります。
『十戒』のデリエリは、エリザベスを誰と間違えたのでしょうか?
メリオダスの記憶の中に登場したマーリンですが、どうやらメリオダスとは昔からの知り合いのようだったのですが…。
果たして二人は、どういう関係なのでしょうか?
それから忘れてはならないのが、3000年前の戦争について…。
デンゼルが顕現した女神族のネロバスタの言葉も非常に気になりますね!
単行本コミックス22巻では、エスタロッサがメリオダスに
「3000年前の戦争はお前が始めたんだ」
と責めていたことから、メリオダスが関わっているのは間違いなさそうです。
これも早く真相が知りたいですね!!
他にも細かな疑問点などもあると思いますが、そちらは『七つの大罪』単行本コミックス23巻で皆さん自身の目で確かめていただけたらと思います。
スポンサーリンク
まとめ
『七つの大罪』単行本コミックス23巻では、待ちに待った『七つの大罪』団長メリオダスが復活しました!
次巻の24巻で、復活したメリオダスを目にした仲間たちの反応が楽しみですね!
まだまだ、伏線の回収よりも新たな伏線が増えていく『七つの大罪』本編(十戒編)。
今後に繋がりそうな伏線を探しつつ、『七つの大罪』単行本コミックス23巻を楽しんでいただけたらと思います!