肩こりと同様に、とっても辛い
『首コリ』
に悩んでいませんか?
肩こり解消といえば、マッサージです。
しかし、肩こりと違って、
首はマッサージ(揉む)をしてはいけない
というのです。
さらに、ただ首を揉むのが良くないだけではなく、
『危険』
も孕んでいるという話なのです。
当記事では、首を揉むと危険な理由・原因を紹介していきます。
専門家も警鐘!首を揉む・マッサージはダメ!
『首のこり』という、ある意味、病気を改善するために、行いがちな
『揉む』
という行為。
実は、その行為そのものが、逆に病気の原因になっていかも!?というのです。
この首を揉んではいけないことが話題になったのは、東京脳神経センター理事長で医学博士である松井孝嘉医師の
『首は絶対にもんではいけない!』(講談社)
の本に紹介されたときのことです。
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この本によると、自己流マッサージはおろか、専用器具や、専門家(マッサージ師など)の手による行為であっても、
首を揉むことは、即刻やめるべき
なんだそうです。
素人が下手に首を揉んだり、マッサージすることで、病気に繋がるのかと思いきや、
専門的ノウハウを持っている人でも、首を揉むことは避けるべき
とあります。
また、首を揉むこと以外にも、非常に危険な行為もあります。
この首を揉むことがいけない理由には、
首には『ある器官』が備わっているから
ということがわかりました。
自律神経に外傷を与える
それが、自律神経を構成する『交感神経』と『副交感神経』が正常に機能するための、
バランス制御を行う場所が、首の後ろの頭の付け根あたり
に存在するそうなのです。
自律神経の仕組み
- 交感神経…日中の活発な時に優位になる
- 副交感神経…リラックス時に優位になる
交感神経は活動時に、副交感神経はリラックス時に、身体の機能を調整する役割を持っています。
その為、身体の現状が、今はどちらなのかを判断する機能が必要となります。
今は活動中の状態か、リラックスしている状態なのかを明確に察知し、神経のどちらを働かせると良いのかという判断を行うのです。
ところが、
首を揉むという行為によって、自律神経に刺激を与えてしまうと、このバランス機能が上手く働かなくなる可能性
が出てくるのです。
昼間に活動中なのに、急に眠くなったり、反対にリラックスしたいのに寝付けなかったり、という状態に覚えはありませんか?
これは身体の自律神経が、正しく機能していないことを示します。
それが生活習慣病などではなく、
『自分で首を揉んでいた』
ことが理由だと言われると、ちょっとゾッとしてしまいますよね。
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首を揉む・マッサージで約30種の不調を引き起こす

首マッサージによる不調
さらに驚くことに、首を揉む・マッサージをすることで、自律神経の働きが阻害されると、
約30種の身体の不調に関係する
と、先に紹介した『首は絶対にもんではいけない!』の著者・松井孝嘉医師は伝えています。
- 血圧の上昇
- 食欲不振
- 発刊の異常
- 全身の異様な疲労感
これらの症状が表れることがあります。
これらの症状は、同時に引き起こされるので、そのあまりの辛さから
自律神経性のうつ病を発症する
という可能性もあるというのです。
松井医師
むやみに力を入れて首を揉んでしまうと、全身に影響を及ぼし、さらにつらい症状を招いてしまうことになります。
体のあちこちに原因不明の不調があったら、まず首を疑ってください。
そして、首を揉んでいた人は今すぐ揉むのをやめてください。
首を揉むと血管にも影響がでる!?
首を揉むことで、自律神経へ負担がかかるだけではなく、血管にも良くない影響を与えてしまいます。
わかりやすい例が
『血管の詰まり』
です。
多くの人が揉むことで血流がよくなると思いがちです。
しかし首に限って言えば、揉むことが逆効果になる可能性がとても高いのです。
首の血管内部に溜まった老廃物などが、揉むことで剥がれてしまい、詰まりを引き起こしてしまうことも。
なので『脳梗塞』や『くも膜下出血』などの重病を引き起こす事になりかねません!
また、老廃物などは除去しなければ、年々溜まっていくものなのです。
高齢になるほど、首を揉むのは注意が必要になってきます。
同時に、
首を揉むことで『認知症』を進行させる恐れがある
ということなでの、高齢の人はとくに首を揉むことには気をつけたいですね。
首をボキボキ鳴らすのは危険行為!?
首がこっている時に、首をひねってボキボキと鳴らすと、とても気持ちがよいですよね。
この行為で、
首スジのモヤモヤ感を解消する
という話をよく聞きますし、効果的な治療方法の1つかと思えるのですが…。
実は、首をボキボキと鳴らすのは逆効果!
その時だけなら、首の症状や肩こりを緩和させるかもしれませんが、あくまでもそれは一時しのぎにすぎません。
何度も首を鳴らすと、そのうち音が鳴らなくなり、何度も鳴らそうと挑戦してしまいますよね。
すると、何度も首を鳴らそうとした結果、
頚部の筋肉や関節を痛めること
があるのです。
さらには、
骨の変形(音の種類によっても骨の変性の進行に違いがある)
といった話も…。
ちなみに、一時しのぎにはなると言いましたが…。
回数を重ねると痛みだけになったり、周辺の筋肉が硬くなって、コリが改善されにくくなる
という恐れもあるため、首を鳴らすのは全くおすすめできません。
むしろ危険なのです!
鳴らしたいと思っても、我慢して首を鳴らさないようにすることを心がけましょう。
首が変形してしまってからでは、もう取り返しがつきません!!
ちなみに、首を鳴らすと発生する音の正体は、
鳴らした関節周囲で起こる圧力の変化により、液体から発生する気泡の音
と言われています。
気泡の音にはなかなか聞こえませんが…。
声のように、体内から聞こえる音というのは、外部からの音とまた違うのかもしれませんね。
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首こりに安全なマッサージや解消方法を紹介!
前項のように、首こりには揉んだり鳴らしたり…という方法はよくないことがわかりました。
では、首のこりを解消するための安全なマッサージや解消方法はあるのでしょうか?
リンパマッサージ
首に危険を伴わないマッサージ…。
それが、『リンパマッサージ』です。
このリンパマッサージは、元々はスポーツ医学で、
筋肉を痛めないマッサージ
としておこなわれていました。
強く揉んだり、つまんだりする通常のマッサージでは、筋肉本体を痛めることがあったため、このリンパマッサージがおこなわれるようになったのです。
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首のリンパマッサージ方法
耳の下から鎖骨にかけて、両手を使って左右交互に、あまり力を入れず静かにさすり降ろします。
首の反対側も同様にし、約10回ほど行います。
次は、首の後から鎖骨にかけて、同様に静かにさすります。
これも左右10回ずつおこないます。
その後は、肩の先から鎖骨の中央に向かって、鎖骨の上側と下側をさすりますが、両手でかわるがわる10回行います。
最後は、手首から脇の下までの内側と外側を5回ずつ、反対側も同様にさすります。
このマッサージで大事なことは、
『強く、あるいは無理にマッサージしない』
ということです。
強いマッサージは筋肉本体を痛める危険性があります。
首周りの筋肉をゆるめる『松井式555体操』
『首は絶対にもんではいけない』の松井医師が推奨している体操を紹介しましょう。
この体操では、首周りの筋肉をゆるめることで、首コリの解消や予防をすることができます。
背もたれのある椅子に、深く腰をかけた状態で行いましょう。
1 首の柔軟体操
①首を左右に、大きくゆっくりと1周まわす
これを左右交互に5回繰り返す
②背筋を伸ばしたまま、顔をゆっくりと右に向けて元に戻す
左右交互に5回繰り返す
このとき、体は正面を向いたまま動かさないのがポイント
2 首の後ろの筋肉をゆるめる
①両手を頭の後ろで組み、後頭部と首の境目あたりにあてる
②両手に頭の重みを預けて、ゆっくりと頭を後ろに倒し、楽な位置で5秒キープして元に戻す
これを5回繰り返す
3 首の斜め後ろの筋肉をゆるめる
頭をゆっくり右後方に倒し、楽な位置で5秒キープしたら、右手でサポートしながら頭をゆっくり元の位置に戻す
これを5回繰り返し、左側も同様に行う
4 首の横の筋肉を緩める
指で支えながら、右肩の方に頭をゆっくり倒し、楽な位置で5秒キープしたら、右手でサポートしながら頭をゆっくち元の位置に戻す
これを5回繰り返し、左側も同様に行う
5 首の斜め前の筋肉をゆるめる
左手で頭を右肩の方に倒し、右耳を胸の中心に近づけるイメージで、頭を大きく低い位置で左へ回し5秒キープした後、元に戻す
これを5回繰り返し、左も同様に行う
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まとめ
こっていると何とかしたい首のこり。
この問題に警鐘を鳴らしている松井医師によれば、首を揉むのではなく、
『首を後ろに反らせたり、温めてあげればコリは解消できる』
とのことです。
ストレッチや温シップ・カイロでも効果がありそうですね。
また、首への負担をなくす意味では、適した高さの枕選びも重要と言えるでしょう。
高すぎず低すぎず、首のことを考えて、新しい枕を探してみるのも首こりの改善に繋がるかもしれませんよ。
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