サッカー日本代表にとっては、ある意味で因縁の相手でもあり、コロンビア代表の中心とも言うべきサッカー選手、ハメス・ロドリゲス選手。
彼が、レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンで活躍してきた実績は、周知の事実ですよね。
まだ26歳ですし、これから世界の中心で、さらに活躍が期待される選手と言って間違いないでしょう。
さて、そんなハメス・ロドリゲス選手ですが、一体どんなプレースタイルを持つ選手なのか、また年俸や評価も気になります。
そこで本記事では、ハメス・ロドリゲス選手のプレースタイルや年俸・評価を探り、まとめていきたいと思います。
ハメス・ロドリゲスのプレースタイル

ハメス・ロドリゲス
コロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手は、4年前のブラジル・ワールドカップで大ブレイク…。
それもきっかけはグループリーグ最終戦となった日本戦がきっかけ…。
日本代表としてみれば、苦汁を飲まされた相手でもあり、なんとも嫌な存在です。
そんなハメス・ロドリゲス選手は、後にレアル・マドリードへ移籍し、現在は、バイエルン・ミュンヘン(レンタル移籍)でプレーしていますよね。
2017-18シーズンでは、ブンデスリーガに23試合出場し7得点。
一部では劣化してバイエルン・ミュンヘンへ移籍したなんて話も出ていますが、決してそんなことはありません。
レアル・マドリードに移籍した3年間と同様、まずまずの結果を出しています。
ハメス・ロドリゲスのプレースタイルはボールを持ってこそ
そんなハメス・ロドリゲス選手のプレースタイルといえば、ボールを持った後の動き出しや決定的なパスが特徴のパサータイプです。
ポジション的にはトップ下や右ウイング(または、右インサイドハーフ)で起用されることが多いです。
ある意味、日本代表で例えるなら、香川選手をパサーに特化したようなタイプと言っても良いのかもしれません。
運動量は低く、スピードがあるタイプではないのですが、狭いところでもボールを受けることができて、ボールを持てば決定的な仕事ができます。
とくに光るのは、ショートパス・ロングパスを巧みに生かしながら、周りの選手を起用に使いゴールを脅かすことにあります。
パサータイプでありながら決定力も抜群
また、従来、パサータイプの選手は、ストライカーと比較して決定力が乏しかったりする傾向に見られますが、彼の場合はまた異なります。
周りを巧みに生かしながらも、自身もゴールを決めるので、非常に厄介な選手です。
孤立したときには動きも遅くウィークポイントに
ただし、ボールを持たずに孤立すると、動き出しが鈍い選手でもあるので、そこまでの驚異はありません。
縦横無尽にピッチを駆け回るのではなく、前線に陣取り、嫌なところでパスを受け、ボールを持った後の動き出しが強烈に怖い…。
そういうタイプの選手なのです。
ロシアワールドカップ初戦(日本代表戦)でも、とにかく彼を孤立させることは課題でした。
まぁ怪我の影響で先発を外れ、しかもベストの状態で出場できず、さらに鈍かったために孤立していたので、怖くはありませんでしたが…。
正直、日本代表戦のときのようなケースに持ち込めば、逆に足枷となってしまうでしょうし、日本としては非常にやりやすかったのではないかとさえ思います。
ロシアワールドカップ初戦(日本代表戦)は人数も少なく孤立へ…
ただ、あの試合に限って言えば、コロンビアが開始4分で10人になるハプニングに見舞われ、どうすることもできない中の投入です。
本来ならば、ファルカオ選手はもちろんのこと、状態が良かったクアドラード選手やキンテーロ選手がピッチにいる間に彼を使いたかった…。
ところが、10人ですから、クアドラード選手も外れ、さらにはキンテーロ選手と交代する形でハメス・ロドリゲス選手がピッチに…。
そうなると、彼を活かすことのできる選手はファルカオ選手のみ…。
これでは、どうすることもできません。
先程もお話したように、ハメス・ロドリゲス選手は、ドリブルやテクニックはもちろん持っていますし、決定力だってあります。
しかし、マラドーナ氏やメッシ選手のように、孤立しようがどうしようがお構いなくドリブルで打開するタイプではありません。
ハメス・ロドリゲスの年俸は?
『ポルトガルの至宝』としてだけでなく、レアル・マドリードでも中心選手として活躍し続けてきた、クリスティアーノ・ロナウド選手
ヴィッセル神戸移籍で世界が湧いたスペインのレジェンド、アンドレス・イニエスタ選手。
アルゼンチン代表では無冠ながらも、バルセロナでは世界最高峰のタイトルを手にしている英雄、リオネル・メッシ選手。
このような世界最高峰の選手たちなら、年収はスケールが別格です。
ハメス・ロドリゲスは20代という年齢も魅力…
しかし、彼らは既に30代とベテランの粋に達しているのに対し、ハメス・ロドリゲス選手はまだ26歳。
先程もお話したようにプレースタイル故に孤立するシーンも見られますし、若さゆえに物足りない部分もあるでしょう。
後ほど、評価に関してはお話していきますが、それでも、世界が認めていることは事実…。
ハメス・ロドリゲス選手の年俸は650万ユーロと少額?
その評価の表れとして、バイエルン・ミュンヘンでの彼の年俸は
650万ユーロ(約8億3400万円)
と言われています。
まぁ世界トップの年収を稼いでいるメッシ選手が、年俸4600万ユーロ(約62億3000万円)というのですから、そこと比較すると雲泥の差が…。
ただ、雲泥の差と言っても、比較する相手が悪いだけです。
ハメス・ロドリゲス選手も評価が上がれば、一気に年俸が跳ね上がることもあるでしょう。
中堅というべき選手ですし、まだまだこれからの伸びしろも高いと思います。
ハメス・ロドリゲスの評価は?
ハメス・ロドリゲスの評価は、現代サッカーにおいて考えると、正直難しいところと言わざるを得ないでしょう。
狭い場所でボールを受けて、決定的な仕事ができる部分では、絶大な評価はできるものの、やはり運動量が豊富ではなく、守備があまり期待できない…。
一部のサッカーファンは、
王様サッカータイプ
と言う印象さえ受ける彼に対して、微妙な評価をされているように感じます。
それは、レアル・マドリードでポジションを失ったことを見ても一目瞭然。
レアル・マドリードでも守備ができないために構想から外れる事態に…
彼は前線からの守備を激しくしている選手ではなく、今の現代サッカーにおけるハードワークには不向き…。
そのためにジダン監督は、他の守備もする選手を中盤に置くようになり、ハメス・ロドリゲス選手の居場所は失われていったのです。
しかも、バイエルン・ミュンヘンへのレンタル移籍でさえ、一部のファンからは、
劣化した…。
と揶揄されているのが現状です。
もちろん、彼のプレースタイルが、そのような賛否両論の評価を生んでいるに過ぎず、全てが否定的というわけではありません。
決定的な仕事もできるからこそ、賛否は両論…
決定的な仕事もしている姿に、評価しているファンも少なくなく、だからこそ評価が微妙なのです。
ツボにはまれば、それこそ何人分もの仕事ができる偉大な選手ですし、逆に孤立させてしまえば仕事ができなくなってしまう…。
そういう彼だからこそ、評価としては賛否両論なのでしょう。
ただ、何度も言いますが、彼がボールを持てば、本当に怖いのは事実です。
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まとめ
サッカーコロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手のプレースタイルは、トップ下やウィングを主戦場としながら周りを活かすパサータイプ。
ドリブルも上手ければ、パスなんて芸術品レベル。
決定的なパスを出して、ゴールを決めさせることのできる選手です。
もちろん自身でゴールを決めることもできますが、スピード・運動量の豊富な選手ではなく、守備はあまり期待できません。
そのため、王様タイプと揶揄されてしまい、評価は微妙。
年俸も海外トップ選手として考えると、年俸約8億3400万円は少ないかも…。
ただ、現在26歳で、まだまだこれからの選手です。
彼が今後大きく飛躍していくことを、一人のサッカーファンとして期待したいですね。