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蚊取り線香立てが豚の陶器なのはなぜ?使い方や由来をチェック!

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蚊遣り豚

蚊遣り豚

『蚊取り線香』と聞いたとき、どんなイメージが思い浮かびますか?

緑色のグルグル巻かれた線香だったり、線香が入っている丸い缶だったり、陶器の豚の蚊取り線香入れだったりすると思います。

でも、陶器の蚊取り線香入れってなぜ豚のイメージなんでしょう。

たとえば蚊取り線香のイラストを見かけるとき、線香入れは、必ずと言っていいほど豚の形に描かれています。

そこで今回は、なぜ蚊取り線香入れは豚の形が多いのか、それを見ていきます。

また、陶器の蚊取り線香入れの上手な使い方もあわせて紹介しますよ。

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豚の蚊取り線香入れの由来とは?

 

まず、『豚の蚊取り線香入れ』は、昔から

『蚊遣り豚(かやりぶた)』

と呼ばれています。

こちらの方がシンプルなので、これ以降は『蚊遣り豚』と書いていくことにします。

蚊遣り豚の産地の業者の証言

さて、この蚊遣り豚の起源として、20年は昔の新聞で取り上げられていたという『常滑焼(とこなめやき)』の業者さんの証言を見ていきましょう。

その業者さんいわく、蚊遣り豚が豚の形なったのは

養豚業者さんの工夫の結果

なのです。

最初は豚にたかる蚊への対策として、蚊よけの薬草を円筒形の壺に入れ、いぶしていました。

しかし煙がいい具合に出なかったので、壺の口を狭めたり横にしたりと工夫するうち、豚の形に近づいていった、ということでした。

 

ちなみに常滑焼(とこなめやき)は、千年以上の歴史を持ち、急須など日常生活に使う陶器を中心に生産されていますよ。

常滑市は二頭身の招き猫の一大産地でもあります。

 

発祥は本当に常滑焼?

さて、この証言についてですが、

実はこれが正解だとは言い切れないのです。

まずひとつ、少なくとも現在の常滑焼の産地である常滑市は、蚊遣り豚の起源が常滑焼とは言っていません。

そしてもうひとつ、実は江戸時代末期の蚊遣り豚が東京都新宿区で出土しています。

 

蚊遣り豚の生産者の証言に出てくる養豚業者は江戸時代の人のことだったのでしょうか?

常滑・江戸とも

『薬草などをいぶす』

という点から、明治中期に蚊取り線香が発明される以前らしいという話は共通しています。

常滑と江戸、果たしてどちらが先だったのか。

なお養豚の技術は、西暦600年代には日本に伝わっていたと言われています。

ただ仏教の考えが広まった関係で、養豚が衰退した時期もあったのです。

証言について、ここに書いた以上の事柄はわかりませんでしたので、蚊遣り豚の発祥については残念ながらこれ以上何も言えません。

確かな事実は、

江戸末期の東京において、少なくとも一つの蚊遣り豚が存在したということ。

当時から蚊よけの煙を焚く入れ物といえば豚の形だったのかは、分からずじまいです。

蚊遣り豚の由来・その他の説

これまでは、どちらかというと発祥の地という観点から見てきました。

次に、豚にまつわる言い伝えが、蚊遣り豚の由来であるとする説を見ていきましょう。

かつて豚は、

水神の使い

として民間で信仰されていました。

また、豚が家畜化される前の姿であるイノシシは、

火伏せの神

として信じられていました。

そのため、

蚊よけのための煙をいぶす道具が火事の火元にならないよう祈って、

豚やイノシシをあしらっていたということです。

蚊取り線香が発明されるまでは、枯れた草などを燃した煙を蚊よけにしていました。

今と比べて安全性はかなり低かったため、神頼み的な発想に至っても不思議ではありませんね。

 

蚊遣り豚で火事の危険!?安全な使い方とは

さて、お話は現代に戻ってきます。

蚊取り線香は、かつての蚊よけよりは格段に安全性が高いものの、やはり使いようによっては危険になりかねません。

蚊遣り豚を使って蚊取り線香を焚くとき注意すべき点を確認しておきましょう。

まずは列挙しておきます。

  • 燃えやすいもののそばで使用しない
  • 灰が飛ばないように注意する
  • 蚊遣り豚が倒れない場所に置く
  • 10巻使うごとに、1度は蚊遣り豚を洗う

上ふたつは言わずもがなですね。

3つ目の蚊遣り豚が倒れる原因として、就寝時の寝返りや、ペットや子どもがぶつかって倒してしまうことがあるそうです。

これらの要因に心当たりがある場合、置き場所には気をつけなければなりませんね。

 

そして、いちばん忘れそうなのが蚊遣り豚を洗うことです。

蚊遣り豚や蚊取り線香についてくる線香皿は、何度も使っていると内側に線香のヤニがたまってきます。

これが線香の燃えている部分に落ちると、燃え上がってしまう危険性があるのです。

逆に火が消える場合もあります。

これを防ぐために、10巻に1回程度、蚊遣り豚や線香皿を洗ってあげましょう。

ヤニは中性洗剤をつけたスポンジやブラシでこすれば落ちますよ。

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おわりに

いかがでしたか。

蚊遣り豚について、少し詳しくなってもらえたと思います。

今回は、残念ながらはっきりとした由来を述べることはできませんでした。

民俗学的というか、すでに生活に根付いてしまっている物事の由来を特定するのは本当に難しいことなんですね。

ただ、蚊遣り豚は江戸のころからずっと、日本人を蚊から守ってくれていました。

そう思うと、愛着も湧くというものです。

今年は夏の風情の楽しみ方の一つとして、蚊遣り豚を使ってみてもいいかもしれませんね。

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