新卒でも、転職でも、就活をする上で避けて通れないのが『面接』です。
さらに、この面接とは別に、『面談』を実施している企業も多くあります。
面接と面談は、どちらも
直接会って話をする
という行為です。
このように、同じものに思える面接と面談ですが、目的も内容も使い方も違います。
就活性が与えられる、これらの機会を無駄にしないためにも、
面接と面談の違い
を把握し、準備して臨む必要があります。
そこで今日は、
面接と面談の違い、その使い方や使い分け
を、具体例を交えながら紹介していきましょう。
面接と面談の違い

応募者と面接官
あるメディアが、就活生430名を対象に行ったアンケートでは、
約6割の就活生が

と答えています。
このように、違いがあまり認識されていない面接と面談ですが、
両者には明確な違いがあります。
位置づけと目的が違う
面接の位置づけと目的
- 就活の選考方法の手段のひとつ
- 採用者が応募者の適正確認をする場
- 採用者が応募者を評価するのが目的
面談の位置づけと目的
- 採用者と応募者の情報交換の場
- 採用者と応募者が相互の理解を深めるのが目的
種類が違う
面接の種類
グループ面接
- 選考人数の多い企業でよく行われます。
- 4~5人ほど集めた状態で面接を行います。
個人面接
- 第一次面接から最終面接まであります。
- 最終面接にいくほど面接官が増える傾向があります。
グループディスカッション
- グループ内で指示されたテーマについて話し合い、結論を導き出していくものです。
- 積極性と協調性のバランスが試されます。
面談の種類
カジュアル面談
- もっとも一般的な面談で、多くの企業が取り入れています。
- 「まずは話だけでも聞いてほしい」という企業のスタンスです。
リクルーター面談
- リクルーターと呼ばれる若い社員が出身大学の後輩や知り合いに声をかけて行われる、人材勧誘の面談です。
- リクルーターは、自社のPRや面談者の意思確認をします。
- 年齢も立場も就活者に近いことから、本音を聞き出しやすい面談方法でもあります。
- この面談は、面接に近いものになりやすいのが特徴です。
内定者面談
- 内定通知を出した企業と内定者による面談です。
- 内定者と企業のミスマッチを防ぎ、内定前に聞けなかったことや不安などをフォローします。
- 入社までのプロセスや入社後のキャリアなどを伝えられます。
このように、面接と面談には大きな違いがあります。
この中の、リクルーター面談は、選考解禁の縛りをかいくぐり、
実質的な選考をする方法
でもあります。
経団連に所属するような大企業は、リクルーターの数を増やしているところも多いようですね。
面接と面談の使い分けや使い方

自己アピールする女性
採用する企業側は、応募者に対する面接と面談を使い分けています。
しかし、応募者側は、面接と面談に大きな差を感じていないようです。
これを知らずにいると、対策を誤る原因になるので、ぜひ理解しておきましょう。
面接と面談の使い分け
面接と面談は、次のように使い分けられています。
面接
- 企業が、応募者の見極めを行う場として使われる。
- 応募者は自分自身を理解してもらい、意欲をアピールする場に使う。
面談
- 企業と応募者は対等な関係で、お互いの理解を深める場として使われる。
- 企業は優秀な人材に自社の魅力をアピールし、選考に進んでもらう手段として使う。
面接と面談の使い方
面接や面談の使い方を知るために
両者で交わされる、具体的な質問や会話の例を挙げていきましょう。
面接の使い方
面接でよくある質問
- 自己紹介
- 志望の動機
- 強みや弱みなど、人物面にかかわる質問
- 志望会社への正確な理解
- 学生時代に力を入れたことなど
企業が面接で見極めたいこと
- 基本的なコミュニケーション力
- 志望動機と熱意
体験談
面接中は、緊張で頭が真っ白になってパニック状態でした。
落ちた。。。と思っていましたが、無事に内定をもらえました。
後で、当時の面接官から、一生懸命な姿が印象的だったと聞いて、前向きな姿勢の大切さを知りました。
面談の使い方
面談で交わされる会話
- 面接で伝えきれなかった、会社の具体的な業務内容や指針
- 給与や休暇などの待遇や就業規則
- 採用者と内定者の理解のすり合わせ
面談は内定後に行われるケースが多いですが、中には、面談から面接というイレギュラーな場合があるので注意が必要です。
体験談
面接に比べて和やかな雰囲気でした。
面接だと聞きにくいような待遇面の質問もできましたし、条件交渉のような流れでした。
ただ、調子に乗ってあまり深いところまで切り込むことのないように注意しました。
面接と面談では、このように質問や会話の内容から違っています。
それぞれに合った事前対策を行う必要がありますね。
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まとめ
面接と面談の違い、その使い方や使い分け
を紹介しました。
面接と面談の違い
位置づけと目的が違う
面接
選考方法の一つで、採用者が応募者の適正確認をするのが目的
面談
採用者と応募者の情報交換の場であり、相互の理解を深めるのが目的
種類が違う
面接の種類
- グループ面接
- 個人面接
- グループディスカッション
面談の種類
- カジュアル面談
- リクルーター面談
- 内定者面談
面接と面談の使い分けや使い方
企業側は、
面接は応募者の見極めのため
面談は採用者の理解を深めるため
と、使い分けています。
それぞれ、
質問や交わされる会話の内容に違い
があり、使われ方に差があります。
ただし、リクルーター面談は、面接に近いものになります。
面接と面談の違いを知り、それぞれに合った事前準備をして、落ち着いて臨みましょう!