流行先取りメディアを運営しているパスチャーが、2018年にインスタグラムで流行したワード『インスタ流行語大賞2018』を発表しました。
パスチャーが持っている約40万語のInstagram上の検索データの中から、投稿回数などを計算し、ハッシュタグに多く使われた単語を抜粋。
その結果をGoogle上での検索回数も含めて、上位20ワードを『インスタ流行語』としています。
『インスタ流行語大賞2018』にはどんなワードが揃ったのでしょうか?
当記事で、『インスタ流行語大賞2018』の一覧と、それぞれの言葉の意味を解説していきます!
『インスタ流行語大賞2018』が発表!一覧でチェック!
インスタグラムの勢いは止まらず、完全に若者向けSNSとして定着した印象があります。
本来は写真共有アプリですが、SNSとして使われていることもあって、インスタグラムならではの言葉というか、インスタグラムから広がっていく言葉も存在します。
それが、『インスタ流行語』。
2018年にインスタグラムで流行った『インスタ流行語大賞2018』の顔ぶれを、早速見てみましょう!
どんな言葉が選ばれたのでしょうか!?
インスタ流行語大賞2018一覧
- 3150
- なんちゃってダンス
- アム活
- 水鉄砲メガホン
- 広告で有名になりたい
- 金晩
- フッカル
- 一生パリピ
- カントゥーヤ
- どんつき同盟
- いいアゴ乗ってんね
- きょコ
- チル友
- オベンタグラム
- けしからん風景
- ネタプリ
- テッテレー
- さいくぅー
- モニグラ・ヨルグラ
- フリクロ
以上のような結果になりました。
Twitterをメインに利用している筆者には、全くわからない言葉ばかりですね。
調べてみると、どうやらインスタグラムでの流行語なのですが、短い動画アプリ『TikTok』が元ネタになっている言葉が多数あることがわかりました。
それぞれの『インスタ流行語大賞2018』の意味や由来が気になるので、1つずつ意味を見ていきたいと思います。
『インスタ流行語大賞2018』の意味をチェック!
『インスタ流行語大賞2018』に選ばれた言葉の意味を紹介していこうと思います。
3150
『3150』の意味は、さんぜんひゃくごじゅう、と読むのではありません。
『最高』
と読むのだそうです。
元ネタとなったのは、あの世間を騒がせた亀田兄弟の父・亀田史郎さんがブログなどで使っていたことから広まったそうです。
しかし、なぜ3150で最高なのでしょうか?
筆者は、315で『サイコ―』と読ませるゲームを知っているので、0が蛇足に感じてしまった次第です。
なんちゃってダンス
まず最初に登場する『TikTok』を元ネタとする言葉が、『なんちゃってダンス』です。
言葉自体は名詞なので、意味という意味はありません。
元ネタは、DJ Red Coreさんの『Kiat Jud Dai』という曲に合わせて踊るもののことを、『なんちゃってダンス』というみたいですね。
アム活
『アム活』…
何らかの活動をする言葉だということは想像がつきます。
『アム活』のアムは、アムラーという意味です。
つまり、安室奈美恵さんのファンであるアムラーの活動のことを指します。
活動の中でも、
『安室奈美恵さんの芸能界引退に合わせて購買活動などをして応援する活動』
のことを『アム活』といいますよ。
安室奈美恵さんの最後のライブ会場となった沖縄に行ったり、東京の安室奈美恵さんの広告を写真に収めたり…といった活動が該当します。
安室奈美恵さん人気は、最近の若い女性にも広まっていたんですね。
聞くところによれば、安室奈美恵さんの最期のライブは、ライブに当選しなかったのに、
「最後のライブが開催される地を味わいたいから」
という理由で沖縄まで旅行にする人もいたほどなんですよ。
水鉄砲メガホン
『水鉄砲メガホン』…
水鉄砲とメガホン、全く親和性のないこの2つが組み合わさっていると、
「何だこりゃ?」
と思ってしまいますね。
調べてみると、水鉄砲メガホンというのは、女子高生の間で流行っているものだそうです。
体育祭などで応援する際にメガホンを使う場合があるのですが、それを可愛くアレンジしよう!ということで生まれたのがこの『水鉄砲メガホン』。
水鉄砲の外側にプラスチックをつけて、好きなキャラクターや自分の名前などのロゴでデコった、可愛いアレンジメガホンのことを意味します。
5月に体育祭をする学校だと暑いですし、水を入れておいて発射すれば、涼むこともできそうですね。
広告で有名になりたい
「なんだこのあまりにも直球な願望が詰まった言葉は…」
と、思わず笑ってしまいそうになったのが、『広告で有名になりたい』という言葉。
一体どういう意味なのだろう…と調べてみると、この言葉も『TikTok』が元ネタだと判明しました。
『TikTok』にはチャレンジというハッシュタグをつけて投稿する文化があるそうで、そのハッシュタグの1つが、『広告で有名になりたい』です。
ハッシュタグなので、『#広告で有名になりたい』になりますね。
『広告で有名になりたい』というバナーがあるので、それをクリックすると同意書が出現。
同意書を確認の上、このハッシュタグをつけて投稿をすると、なんと『TikTok』の広告に出られる対象になるのだそうです!
ユーザーの間で自然発生した言葉ではなく、『TikTok』側が主催している企画だったんですね。
金晩
『金晩』という言葉は、インスタグラム内では結構有名なようです。
どんな意味があるのかと調べてみると、単純に『金曜の晩』という意味でした。
まあ要するに、今では死語となった『華金』とほぼ同じ意味合いで使われる言葉という認識でいいと思います。
『華金』はバブルの終焉とともに朽ち果てていきましたが、こうして時代を経て、新たな形で同意語が生まれていくんですね。
『金晩』は、時代の移り変わりを感じられる言葉だと思います。
フッカル
『フッカル』は、『フットワークが軽い』という意味です。
若者にありがちな略語ですね。
「○○さんってフッカルだよね~」
というように使います。
一生パリピ
字を見ただけで、筆者と正反対に位置している言葉だなと感じる『一生パリピ』。
『一生パリピ』の意味は、どうやらこれも『TikTok』ネタのようで、『TikTok』内の曲のタイトルなんだとか。
インスタグラム内では、
「一生遊んで暮らしたい」
「みんなと飲んで騒ぎたい」
という意味を込めて使われているそうですが、そんなに認知度は高くないとの結果が、パスチャーの運営する『petrel』で発表されています。
いずれにしても、一生陰キャな筆者には眩しすぎて、縁のない言葉だなぁと感じた次第です。
カントゥーヤ
『カントゥーヤ』は、乾杯の合図なんだそうですよ。
関西地方発祥の言葉だそうで、
「飲料をかかげよ!カントゥーヤ!」
と言って乾杯します。
東海オンエアというYoutuberが使用したことで話題になりました。
本当に関西の若者はこの言葉を使っているのか、実際にアンケートしてみたいなと思いました。
どんつき同盟
『どんつき同盟』とはどんな同盟なのでしょうか…
意味を調べてみると、『インスタ流行語大賞2018』のなかでは、かなり難解な言葉でした。
『どんつき同盟』は、まず『どんつき』の意味から知る必要があります。
『どんつき』は、『どんと突き当たる場所』のことで、元は京言葉だとされています。
方言の一種みたいですね。
『どんつき同盟』は、そんな『”どん!”と突き当たったような綺麗な風景を撮った時に使うハッシュタグ』という意味があります。
不意に訪れたいい風景を撮った場合に、このタグを使うみたいですね。
いいアゴ乗ってんね
『いいアゴ乗ってんね』は、これも『TikTok』発祥です。
手のひらに顎を乗せるという動作で人気が急騰しました。
きょコ
『きょコ』というひらがなとカタカナが混在したこの言葉。
この手の並びは何らかの略語かな?と思っていたところ、見事的中しました。
『きょコ』は、『今日のコーデ』という意味で、このタグには投稿者の今日の服装が載っています。
新しいファッションを発見できるかもしれませんし、オシャレ好きな女子なら見て損はないハッシュタグですね。
チル友
『チル友』は、HIPHOP用語の『Chill out(チルアウト)』から生まれた言葉『チル』が元ネタです。
『チル』には、くつろいでいる、まったりしているという意味があります。
『チル』の友達なので、一緒にくつろげる、まったりできる友達のことを『チル友』と言いますよ。
オベンタグラム
『オベンタグラム』は、作った弁当を投稿する時に使うハッシュタグです。
そのまま『#お弁当』にするのではなく、なぜ『オベンタグラム』になったのかは不明です。
このタグは夜中に見ない方がいいですね。
絶対にお腹が空いてしまいます。
けしからん風景
『けしからん風景』は、昔のバラエティでワーオ、という効果音がつくような風景…という意味ではなく、
けしからんほど素敵な風景
という意味です。
そんな風景を撮れた際、『#けしからん風景』というタグをつけて投稿します。
けしからん風景と言いながら、けしからん意味ではなかったのでちょっとびっくりしました。
ネタプリ
『ネタプリ』は、プリクラの一種です。
プリクラをさらに加工した写真のことを『ネタプリ』というみたいですが、明確な定義はないように思います。
プリクラを加工したものを『#ネタプリ』のハッシュタグをつけて投稿するのがブームとなっています。
テッテレー
『テッテレー』は、ドッキリシーンで使われるSEのことです。
なぜこんな言葉が今更流行したのでしょうか?
どうやら、
池袋のパルコで開催されている『パントピスコの本当にくだらない個展』のテッテレーというブースが人気になったから
という由来があることがわかりました。
さいくぅー
『さいくぅー』は、見たまんまの意味です。
想像つく人もいるかと思いますが、『最高』をパリピっぽくした言い方ですね。
しかし、なぜ流行したのかは謎のままです。
語感がよかったのでしょうか…。
モニグラ・ヨルグラ
『モニグラ』、『ヨルグラ』は、『モーニンググラム』、『夜グラム』を略した意味の言葉です。
『モニグラ』は朝起きて活動することですが、朝と言っても早朝が対象です。
『ヨルグラ』は夜遅くまで活動していることで、時間帯は不明ですがおそらく深夜だと思われます。
主に勉強用のアカウントを使用している学生が使うことの多い言葉で、朝早起きして勉強をしたり、夜遅くまで勉強をして、その結果を報告する時に使用されます。
フリクロ
『フリクロ』は、フリピエクロージングという意味の言葉の略語です。
フリピエクロージングは、古着やヴィンテージアイテムを使ったコーディネートのことを言います。
『ユニクロ』の亜種か何かかと思いましたが、全然違うんですね。
合っていたのはどちらもファッションに関する、ということだけでした。
スポンサーリンク
まとめ
『インスタ流行語大賞2018』の一覧を紹介しました。
時代は常に変わるもので、新しい言葉も常に生まれ続けます。
そして、SNSが隆盛したことで、
…特定コミュニティ内だけで使われる言葉も生まれ、それが外に広まって流行していく…
ということもあります。
その結果生まれたのが、この『インスタ流行語大賞』なんですね。
よく考えてみれば、『インスタ流行語』やネットスラングも、ネットや一部のSNSといった場所で使われている言葉です。
ある意味で"方言"と言えるのかもしれませんね。