なかなか終わらない漫画といえば?
と聞かれた時、多くの人が答える漫画の一つに『ベルセルク』があります。
なにしろ、連載が始まったのが1989年のことですからね。
平成元年に連載が始まり、平成の間に完結しなかったのですから、なかなか終わらない漫画というのも誇張表現ではありません。
そんな『ベルセルク』は、休載が多いこともあり、掲載ペースが遅めです。
あまりに遅いので、最新刊である41巻は、いつになったら発売されるのかと気になっている人も多いはず…。
この記事で、漫画『ベルセルク』について、最新刊となる41巻の発売日がいつになるのか?
そもそも、なぜ『ベルセルク』は休載が多いのか、その理由も調査してみました。
『ベルセルク』41巻の発売日はいつ?

ベルセルク
『ベルセルク』は、三浦建太郎先生による漫画で、剣と魔法の世界を舞台にしたダークファンタジー作品です。
『ヤングアニマル』の前身である『月刊アニマルハウス』にて、1989年に不定期連載がスタートしました。
昔から
『ベルセルク』は休載が多いな…
とは思っていたんですが、実は最初から不定期での連載だったのです。
そして現在、単行本は40巻まで刊行されているのですが…
連載開始から30年以上が経過した今でも、全くストーリーが終わる気配を見せていません。
しかも、もともとが不定期連載なうえに、長期休載も多く、年単位の休載もあることから、
作者自身が絶筆を危惧してしまうほどには進んでいない
という現状です。
それでいて、『ベルセルク』の世界は、風呂敷を広げ過ぎたために、あまりにも壮大になっています。
終わる兆しが見えないのも当然ですよね。
加えて、三浦建太郎先生は病弱…
いくつもの理由があって、『ベルセルク』のストーリーは長引いてしまっていることから、三浦建太郎先生は、
自身の体調を心配したり、生きている間に完結できるか
という不安のコメントを、たびたび残しているのです。
『ベルセルク』は、連載ペースが遅いため、単行本の発売ペースは近年、以下の状況になっています。
- 35巻:2010年10月5日
- 36巻:2011年9月30日
- 37巻:2013年4月5日
- 38巻:2016年7月5日
- 39巻:2017年6月23日
- 40巻:2018年9月28日
1年~2年に1巻の刊行ペースは、いくら月刊誌での連載とはいえ遅いペースですよね。
不定期での連載で、初期の頃は半年に1巻ペースだったので、目に見えて遅くなっているのです。
では、最新刊となる『ベルセルク』41巻は、いつ発売するのか?
まず、発売日を予想するにあたって、連載のストックを調べてみましょう。
『ベルセルク』は、2019年4月に、8カ月ぶりの連載再開となりましたが…
連載再開最初の話である358話が、41巻のストック1話目でした。
つまり、まだ41巻のストックは溜め始めたばかり…。
しかも、連載再開をしたとは言ったものの、
次の359話が掲載されたのが、358話から4カ月後の2019年8月
だったのです。
さらに驚くべきは、
359話掲載後、今度は1年間の休載に入ってしまい、ようやく2020年4月に連載が再開された
ところです。
『ベルセルク』41巻の掲載話となるストックの掲載ペースは、今のところ以下になっています。
358話:2019年4月
359話:2019年8月
360話:2020年4月
361話:2020年6月予定
『ベルセルク』の単行本に収録される話数は、7~8話のこともあるものの、基本的には9話掲載されます。
ですから、
まだ単行本の半分もストックが溜まっていない
ということになりますね。
しかも、2019年は1年に2話しか掲載されていません。
2020年も、予告通り6月に掲載されれば、やっと2話の掲載。
相変わらず、連載→休載→連載の流れのうち、休載部分が長すぎるので、『ベルセルク』最新刊となる41巻の発売日を予想するとなると…
2021年になる可能性が非常に高い
と見ていいでしょう。
『ベルセルク』に休載が多い理由
それにしても、なぜ、『ベルセルク』は休載が多いのでしょうか?
その理由を探ってみます。
『ベルセルク』の休載理由ですが、実は詳しいことはわかっていません。
最近は、休載発表だけして、理由は一切不明
という状態のためです。
『ベルセルク』の休載理由を探るには、まず、『三浦建太郎』という漫画家が、どういう人物なのかを知る必要があります。
漫画家の特徴がわかると、自ずと休載理由を察せるようになってくるんですよ。
もともと、三浦建太郎先生は、綿密に書き込みをする漫画家です。
その綿密な書き込みからなる画力は、評判が高く、ダークファンタジーの世界観とマッチしていることが『ベルセルク』の魅力の1つとなっています。
どれだけこだわっているかというと、
休載中も三浦建太郎先生は漫画を描き続けている
という点に尽きるでしょう。
その様子は、時折『ヤングアニマル』の巻末コメントでうかがうことができます。
三浦建太郎先生は、このあまりに綿密な書き込みを、膨大な量でこなすため、すぐに原稿を落としてしまうのです。
それで『ベルセルク』は休載が多くなってしまうわけです。
このことは、鳥山明先生を発掘した元『週刊少年ジャンプ』の編集者にして、『ヤングアニマル』の出版社である白泉社の代表取締役会長・鳥島和彦さんに、
「背景はいらないです」
「なぜなら人物のアップだけで十分に魅せる画力があるんだから」
と指摘されているほど。
それに加え、三浦建太郎先生は自身でも認めるほど病弱であることから、頑張りすぎて体調を崩してしまうこともあります。
身体に無理をさせ、さらに理想の高い漫画を描こうとするために、『ベルセルク』は休載が多くなってしまっているのです。
『バスタード』や『バガボンド』のように、作者にやる気がないから休載が多いわけではないのは、1つの安心要素とも言えますね。
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まとめ
『ベルセルク』は、2019年4月に連載が再開され、ようやく最新刊となる41巻のストックが溜まり始めました。
しかし、掲載ペースが今のところ遅いため、このままのペースが続くならば、
『ベルセルク』41巻は、発売日が2021年以降になることは確実
といえます。
休載が多いのは、作者である三浦建太郎先生が、
『あまりにも膨大な綿密な書き込みをする漫画家なので、すぐ原稿を落としてしまう』
ということが主な理由です。
それに加えて、三浦建太郎先生が病弱ということもあり、先生の存命中に『ベルセルク』は完結できるのか…
それも不安点と言えるでしょう。